杉原山

「鉄舟寺」付近、不二見地区を通る県道198号線の「妙音寺バス停」横に、「言いなり地蔵尊」の石柱があります。それを目印に西側の路地を進むとクランクカーブがあり、杉原山の登山口はそこにあります。(標高50m程度の低い山です。)

 

コンクリートで固められた狭い道は、緩やかな上り坂となっており、案内板に沿って上っていくと、大人の足で約5分程度で山頂にたどり着けます。

この杉原山は、今は忘れ去られてしまいましたが、かつて、「徳富蘇峰」が山頂からの眺望を絶賛し、「富士見台」と名づけた清水屈指の絶景スポットです。

山頂には、1926年(大正15年)10月に建てられた立派な石碑が建てられており、表には徳富蘇峰の七言絶句が刻まれております。

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日夕雲烟往又還(にっせきうんえん 往また還)

青宵縹渺是仙寰(せいしょうひょうぼう これ仙かん)

名山不作不平色(名山は不平の色をなさず)

白髪昴然天地間(白髪こうぜんたり 天地の間)

意味は、「朝に夕に雲が往来する、果てしなく広がった青空は、仙人の住む世界のようだ。富士の名山は不平の色を見せずに、白髪のような雪をいただいて、天地の間に堂々とそびえている」という意味だそうです。 

当時の除幕式には、知事・清水市長・静岡市長をはじめ、蘇峰本人も参列し盛大に行われたとの記録が残ってるそうです。

上記の碑が建てられてから、90年以上経ちます。現在、杉原山は清水でもあまり知られておらず、山頂はひっそりと静まり返ってます。

徳富蘇峰:1863年(文久3年)~1957年(昭和32年)明治・大正・昭和にかけて活躍したジャーナリスト、歴史家、評論家。国民新聞を創刊。「近世日本国民史」の著者。晩年は熱海市で過ごした。

参 考:不二見の100年(不二見地区まちづくり推進委員会) 静岡新聞(平成25年10月5日)

情報提供:鍋田敏行様

 

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