令和4年を迎え、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。振り返れば昨年は静岡市議会で2回登壇する機会を得て、「デジタル」「グリーン」をテーマに論戦を展開しました。

 まずは6月定例会での「DXによる防災減災対策」について。私は東日本大震災から10年目の節目に実施された市議選を通じて、まちづくりの最優先課題は、市民の安全・安心に資する防災減災対策であることを再認識しました。とりわけ清水区においては防潮堤をはじめ様々な防災インフラの強靭化が必要ですが、加えて令和新時代には先端技術を駆使したデジタルによる災害対策が不可欠ではないでしょうか。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、元々は2004年に提唱された概念ですが、これを自治体によるDXの視点で言い換えると、「自治体が担う行政サービスについて、最先端のデジタル技術を活用することにより、市民サービスの向上、業務の効率化を図り、その結果社会変革をもたらすもの」と表現できます。

 本市では、令和3年度の組織機構改革で局長級ポスト「デジタル統轄監」そして「デジタル化推進課」を創設しました。当課を通じて縦割り組織の壁を乗り越え、令和4年で本市のDXを象徴する「災害時総合情報サイト」構築を目指します。

 次に、11月定例会では「グリーン社会の実現に向けて」を主題としました。本市では目下、行政・市内経済界・学識経験者・市民団体で構成する「脱炭素社会に向けた官民連携協議会」が発足しました。今後、政府が掲げる「経済と環境の好循環」に繋がる議論が深まるものと期待し、そして、オクシズを有する本市の「地域の特色を活かした再生可能エネルギーの普及促進」や、JR清水駅東口 の先に広がる、清水港の遊休地を活用した「災害に強く環境にやさしいエネルギーの分散化」などの環境施策により、グリーントランスフォーメーション、とりわけ清水区の産業構造や社会構造に新たなる変革をもたらし、地域活性化に寄与することを願っております。

 また、グリーン社会の実現には、私自身を含め市民一人一人の行動変容と、人材育成が鍵となるとの考えのもと、私は持続可能な動植物園構想」を、まちづくりの新たなる1手として提案いたしました。本市では令和3年度、グリーン社会の実現を念頭に、2030年度を目標年次とする「環境教育行動計画」を改訂しました。その内容には、「一人ひとりが環境問題に向き合い、意識やライフスタイルを転換していくことが不可欠であり、このような行動が出来る人材を育む環境教育がますます重要になっている。」との理念が示されております。今回提案した植物園構想は、レクリエーションとしての観光施設や、都市緑化機能に資する都市公園施設としての機能に加え、カーボンニュートラルの視点を加えた、まさに環境教育に資する社会教育施設としての整備を目指しており、国の財政的支援や民間のESG投資を刺激する施策です。本年は自民党市議団で調査研究を重ね、次期総合計画に盛り込まれるよう政策提言を続けてまいります。

 結びに、岸田文雄首相は所信表明で「ピンチをチャンスに変え、我々が子供の頃夢見た、わくわくする未来社会を創ろうではありませんか。」と訴えかけました。我々は今、時代の転換点に身を置いています。コロナ禍を奇貨とし、歴史から学び、未来を切り開く自覚をもつ備えが肝要です。中世社会で起きた1世紀分の変化がコロナ禍の中では僅か数年間で起こるとも言われています。コロナ渦からコロナ果へ、本年も流汗悟道の覚悟で市議会議員としての職責を果たしてまいります。

                                         令和4年1月